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アレルギー疾患に関して

アレルギー疾患に関して

アレルギー疾患とは

アレルギー疾患とは、過度な免疫反応によって引き起こされ、生体にとって不利益な症状を生じる疾患を言います。免疫反応というのは、生物が生きていくために重要な生体防御機構ですが、本来反応する必要のないものにまで過度に反応するようになるとそれが原因で疾患を引き起こします。食品添加物を始め膨大な種類の人工合成物が作られるようになり、生体の認識機構が十分に処理しきれていないという側面を考えるとある意味、現代病と言えるかもしれません。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とその原因としての食物との関連性が現在のところ否定的なことと、成長期にあるお子さんの健全な発育・発達という観点から、食事制限は原則的には行っていません。ステロイド剤も使用しますが、必要に応じて副作用の出ない最小限の使用に限定し、基本的には皮膚の外用療法を中心とした治療を行います。副作用軽減効果のあるプロアクテイブ療法を行っています。皮膚の清潔、保湿、痒み対策というスキンケア指導も併せて行います。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎の治療は、アレルギー性鼻炎治療ガイドラインに準拠したうえで、個人の特徴を考慮し、それぞれに合わせ内服薬や点鼻薬を用いて行われています。年長児の難治例では、耳鼻科の専門医と連携を取ってレーザー治療の選択肢も考慮することもあります。また、12歳以上のスギ花粉症に対して、よく御相談の上舌下免疫療法も治療の選択肢として考えています。

食物アレルギー

食物アレルギー

診断・治療の両面での進歩が著しい分野なのでいろいろと情報が錯綜し、混乱を生じている疾患なので少し詳細に記述します。

食物アレルギー
特定の食物に対して反応を持っていると、その食物を摂取すると必ず即時型(2時間以内)アレルギー反応(主に皮膚症状、喘息発作、下痢、失神、痙攣、ショック等)を生じる疾患です。100%の確率で反応がおこること、全身の症状であること、摂取2時間以内(重症では30分以内)に起こること、ショックを起こすと生命の危険があること等が特徴です。
<アトピー性皮膚炎>との合併について
乳児期早期(生後1~3カ月頃から)の難治性湿疹(アトピー性皮膚炎)の患者さんの80%くらいが食物アレルギーを合併していると言われています。母乳を介して原因食物を少量摂取することで、皮膚に症状が出ていると考えます(直接摂取ではないので飲んですぐに症状が現われる部分が分かりにくい)。この場合原因食物の除去を行わないでアトピー性皮膚炎の治療だけでは皮膚症状が改善しにくいことになります。ですからアトピー性皮膚炎の治療のために除去食を行っているのではなく、アトピー性皮膚炎に合併した食物アレルギーの治療のため除去食を行っているのです。
<蕁麻疹>との違い
原因が特定の食物ではないこと(食べても出ないことがあること)、必ずしも2時間以内の反応ではないこと、皮膚の症状以外がみられないこと、等が決定的違いです。ショックを起こす心配はありません。
<口腔アレルギー症候群(OAS)>について
果物や野菜など食べると喉が痒くなったり、悪心、嘔吐がみられたりする疾患です。口腔粘膜の接触蕁麻疹と考えられています。患者さんの多くは花粉症を合併しています。
治療に関して
『アレルゲンとなる食物を避けるべき(除去食)』という考え方と『少しずつ食べていかないと食べられるようにならない』という一見矛盾する治療方針を別々の医師から指示されたことは無いでしょうか?
実はどちらも正しいことを言ってます。なぜ矛盾しないかと言うと患者さんの年齢・重症度により対応が異なるからです。一般的に免疫機構が成熟する3歳くらいまでは除去食により約50%の患者さんが食べられるようになると言われています。ですからこの時期は原則的に除去食を行います(RASTスコアーから軽症と考えられる場合は、早期のチャレンジテストが最近は考慮され始めています)。ただ3歳を過ぎると自然耐性獲得(食べられるようになること)の確率が極端に下がってしまうので「少量を食べさせる」という経口免疫療法を試みることになります。
「チャレンジテスト」
除去食により反応性が低下してきた場合、耐性獲得できたかどうかの最終テストがチャレンジテストです。実際に対象食物を食べてもらい判断します。どのようなレベルであればチャレンジテストが可能なのか、ショックを起こす危険度はどのくらいなのか(ある程度可能性がある場合は入院チャレンジテストを計画します)、等専門的な判断と対応が必要なので、必ず病院で行うようにしてください。
なお、当クリニックは重症の食物アレルギー患者さんのエピペン処方にも対応しています。

喘息・アレルギー疾患外来の開設

喘息・アレルギー疾患外来の開設

喘息・アレルギー疾患の治療には、詳細な説明や具体的な指導が必要です。また、喘息を診断するために過去の症状や経過をかなり詳しくお聞きする必要があります。一般診療よりも一人の患者さんの診療に要する時間が多くかかることから一般とは別のアレルギー疾患専用の診療時間枠を設けさせてもらっています。初診の患者さんも直接クリニックにその旨おっしゃっていただき御予約をお願いします。

ときえだ小児科クリニック 045-595-4150