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喘息に関して

喘息治療に関して

喘息の症状とはどのようなものでしょうか?

どのような症状で喘息を疑うのでしょうか
  • 咳き込んだ時に胸でぜーぜーする音がする(比較的典型的でわかりやすいケース)
  • 熱もないのに咳が1週間~10日以上続く
  • 夜寝入りばなや朝起きた後にしばらく咳き込む(1日の中で咳が出る時間帯とそうではない時間帯がある)
  • 夜咳き込んで目覚めることがある
  • 天気が悪い時に咳がしばらく続く(日によって咳が出る日と出ない日がある)
  • 走ったり、大泣きした時に咳がしばらく止まらない
  • 過去3回以上喘息かも・・・と言われたことがある
  • 病院で咳止めのためにホクナリンテープを処方され、効果があった経験が3回以上ある

一般的に言われるような喘鳴(ぜーぜーする音が聞かれる)を認めるのは中発作以上の重症例なので、実はほとんどが咳症状であることが重要なポイントです。また病院を受診したタイミングで咳が出ていなくて(医師から)ぜーぜーしていない、と言われたとしても帰宅後夜間咳き込んで目が覚めたような場合(おそらくこのタイミングではぜーぜーしている可能性が高い)は、まぎれもなく喘息なのです。一日中喘息発作が持続している状態でなければ、タイミングによりぜーぜーはわからないことがあります。

ですから診察時の聴診所見よりも、日常的にどのような症状を認めるのかを保護者の方から十分に聞き出さないと喘息の診断はなかなかできないというピットホール(いわゆる診断上の落とし穴)があるのです。基本的に小児の喘息は症状で診断します。
時にアレルギー検査でダニやハウスダスト等の反応が陰性だったので喘息ではない、と思っている方がいらっしゃいますが実は正しくありません。化学物質(PM2.5)等が原因の喘息ではアレルギー反応は陽性とはならないことがあるためです。

このようなアレルギー反応陰性(いわゆる非アトピー型)喘息が喘息患者さんの約20%くらい存在するといわれており、この割合は近年増加傾向にあります。最近では呼気NO測定やスパイロメトリー(呼吸機能検査)で喘息を診断するようになりましたが、残念ながら技術的問題(上手に検査できるか否か)で9歳以上でないと難しいのが現状です。
当院でも9歳以上であれば積極的にスパイロメトリー検査を実施しています。また、4~5歳以上であれば診断の補助として呼気NO測定も積極的に活用しています。ただ3歳以下の小さいお子さんの場合、それでも診断に苦慮する場合があります。その場合喘息治療薬のみを内服して症状が改善するかどうかで診断するという方法もあります(治療的診断と言います)。

喘息治療には長期間の治療が必要となります。そのためにはまずしっかりと喘息なのかそうでないのか最初に診断を確定させることがとても大切です。喘息かも・・・というような状況で何となく治療を始めるようなものではありません。

どのような治療が必要でしょうか

どのような治療が必要でしょうか

気管支喘息は気管支に慢性的な炎症が生じて外からの刺激(気温や気圧の変化、ダニ等のアレルゲンの吸い込み等)に反応して気管支の内腔が狭くなり分泌物(いわゆる痰)が急激に増加する状態(発作状態)となる疾患です。

喘息の治療は、①発作時治療:気管支を広げて痰を取り除いて症状を改善する治療と、②根治療法(長期管理薬):気管支の慢性的な炎症を解消し、外的刺激に反応しない正常な気管支に戻す、という治療に分けられます。

実は喘息を治すためには②の治療がとても重要です。①の治療だけでは当面の症状は緩和しますが、喘息自体は改善しません。ですから毎年同じ時期に喘息発作を繰り返すという状況になってしまいます。②の治療によって気管支が正常な状態に戻って初めて喘息は治癒したといえます。そうなれば薬がなくても喘息症状を引き起こすことは無くなります。喘息は治りますか?という質問を受けることがありますが、どのような治療を行うかで治る場合もあれば治らない場合もあるということがお分かり頂けると思います。

『小児喘息治療ガイドライン(最新版)』に準拠した治療

喘息と診断されると、『小児喘息治療ガイドライン』に基づいた治療を行っていきます。ただし具体的な治療内容の選択は、お子さんの年齢、アトピー素因の有無、発作の起こりやすい状況、重症度などが人により十人十色ですので、一人一人の特性にあった治療スケジュールを立てていきます。このような治療方法をテーラーメイド医療と言います。

ときえだ小児科クリニック 045-595-4150