ときえだ通信

2017年9月11日 月曜日

インフルエンザワクチン(フルミスト)の臨床情報

数年前から新しいタイプのインフルエンザワクチン(フルミスト;弱毒生ワクチン 鼻から吸入するタイプ)を実施する医療機関が増えてきました。注射ではないのでいわゆる「痛くない予防接種」と言われているものです。
アメリカでは既に数年の実績があり、今回その効果についてのレポートが出ていたのでご紹介します。昨年のブログで記したのでご記憶の方もいらっしゃるかと思います。

急性呼吸器疾患で救急病院を受診した生後6カ月以上の米国小児6879例を対象に、2013-14年に小児に使用されて効果不十分だったA(H1N1)pdm09ウイルス株を改変したワクチンの2015-16年シーズンにおける効果を検証。全インフルエンザ疾患に対するワクチンの有効性は全体で48%(P<0.001)だった。2-17歳群においては、不活化ワクチンの効果は60%(P<0.001)だったが、弱毒生ワクチンは5%(P=0.80)にとどまり、効果があるとは認められなかった。

【原文を読む】
Jackson ML et al. Influenza Vaccine Effectiveness in the United States during the 2015-2016 Season. N Engl J Med. 2017 Aug 10;377(6):534-543. doi: 10.1056/NEJMoa1700153.

結論としては、小児に関しては現在の不活化ワクチンの有効性が高いということですね。

投稿者 ときえだ小児科クリニック

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