ときえだ通信

2018年10月26日 金曜日

アトピー性皮膚炎(AD)及び食物アレルギー(FA;特に鶏卵)発症予防プロジェクト

医学の進歩により、特に免疫・アレルギー分野での新しい知見や治療方法が次々と報告されるようになってきました。
乳児期早期からのスキンケアーにより、アトピー性皮膚炎発症が効果的に抑えられるという科学的データが国内外から報告されています。
また、食物アレルギー発症のメカニズム(二重暴露仮説)が提唱され、経口免疫寛容(食べることでその食物に対する抗体産生が起こらないこと)と経皮感作(皮膚を介して食物抗原に抗体が作られること)の重要性が認識され、その点からも乳児期に皮膚を健康に保つことが、FA予防の一助になることが多くのデータで示されました。乳児期にADを発症した場合、1歳時のFA発症率が高くなること、早期のAD寛解導入(治療すること)と鶏卵の早期少量経口負荷(食べさせること)が明らかに2~5歳時での鶏卵アレルギー発症(FA)を抑制できたこと、等のデータも報告されています。

以上のことから、乳児期早期のお子さんを対象に
①皮膚の状態観察を行い、適切なスキンケアー指導によりアトピー性皮膚炎発症を予防する。
②初診時から皮膚症状が見られる患者さんは、適切な外用療法を行うことで早期に皮膚症状の寛解(治ること)を図るとともに、鶏卵アレルギー(FA)発症予防の為の早期鶏卵少量経口負荷を指導する。
というプロジェクトを行いたいと思います。


投稿者 ときえだ小児科クリニック

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