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アレルギー性鼻炎

ときえだ小児科クリニック
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アレルギー性鼻炎とは?

花粉症は低年齢化している

アレルギー性鼻炎は大きく分けて特定の季節に症状が見られる花粉症と、ほぼ1年を通して症状が見られる通年性に分けられます。

通年性の場合、ダニに対してアレルギー反応を持っている人が多いと考えられます。

アレルギー反応のパターンはI型アレルギーと呼ばれるタイプで花粉など原因物質(抗原と言います)が鼻の粘膜にくっつくことで即座に鼻水、くしゃみ、鼻詰まり症状が現れます。

 

花粉症は以前は9歳以上のお子さんに見られる病気でしたが、年々低年齢化し最近では平均発症年齢6~7歳といわれています。小児の場合、鼻水をうまく外に出せずにすすり上げることによって中耳炎をおこしやすくなり、滲出性中耳炎(鼓膜の内側に汚い水が長期にわたり溜まった状態)になります。

ときえだ小児科クリニック
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対症療法とその限界

抗ヒスタミン薬は、対症療法のお薬

アレルギー性鼻炎の治療としては、症状が見られる時期にその症状を抑える治療(対症療法と言います)が中心となっています。

 

鼻炎症状を引き起こす物質の代表が<ヒスタミン>と呼ばれるものです。

<ヒスタミン>は皮膚に付着すると痒みや発赤(じんましん症状)を、鼻の粘膜に付着するとくしゃみや鼻水といった症状を引き起こします。このため、鼻炎の治療薬は抗ヒスタミン薬といわれるものが中心となります。

 

ただこの抗ヒスタミン薬はあくまで対症療法の薬であるため、アレルギー性鼻炎そのものを治す効果はありません。スギ花粉症の患者さんは毎年薬の内服が必要ですが、何年内服しても花粉症の症状が軽くなることはありません。

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抗ヒスタミン薬の副作用

ヒスタミンは、覚醒・集中力・反射神経などに関わる物質

鼻炎の治療薬である抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬とも言われます)の多くが多少なりとも眠気の副作用があるのはなぜでしょうか?

 

<ヒスタミン>が鼻炎症状の主な原因物質というお話をしましたが、この<ヒスタミン>は脳内で実は重要な役割を担っています。脳内で神経細胞はネットワークを作って電気的信号のやり取りをしていますがその通信を行う手助けを<ヒスタミン>が行っています。

 

抗ヒスタミン薬を内服するとその一部が脳内に移行して、脳内の<ヒスタミン>をブロックする為、神経の活動が鈍らされてその結果眠気が生じます。最近の研究では<ヒスタミン>はこの覚醒(目が覚めること)作用のほか、集中力を高める、反射神経を高める等重要な役割を担っていることがわかってきました。

パイロットや電車の運転士、高所での作業員の方がかぜ薬や花粉症の治療薬を飲んだ状態で仕事に従事できないのはこの副作用の影響を考慮してのことなのです。

 

特に成長期で神経活動が活発な小児患者さんにこの抗ヒスタミン薬を出来るだけ使いたくない理由がお分かりになるかと思います。

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舌下免疫療法

アレルギー性鼻炎を根本的に治すなら舌下免疫療法

免疫療法の作用メカニズムにつきましては<食物アレルギー>の説明文をご参照ください。

アレルギー性鼻炎に対する唯一の根本的な治療法が免疫療法です。

 

諸外国では50年くらい前から行われていた治療法で効果が立証されている治療方法です。

なぜ日本で広まらなかったかと言いますと、投与方法が注射のみだったからです。

花粉症対策で症状のない時期に毎週2~3回病院に行って注射を受けるという治療法だったため広まりませんでした。今回同じ効果の得られる薬が錠剤タイプで開発されたことから格段に便利になりました。

 

花粉症の方には<スギ>が、通年性の方には<ダニ>が選択できます。

3年間の治療で、治療終了後も治療効果は持続します。

まず1年間トライしていただき、その効果が実感できましたら続けていただいています。

当院での経験では1年間使われた方のほぼ100%の方が2年目以降も継続されています。

もちろん保険診療です。小児患者さんは5歳から始められます。年齢の上限はありません。

ときえだ小児科クリニック 舌下免疫療法
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